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2005/12/28

就活パラドックス

〜あなたがつくるフォトアルバム〜
Vol.1 結果発表

パラドックス・クリエイティブでは、現在2007年3月大学卒業予定者向けの新卒採用を行っています。先日、リクナビでエントリーして頂いた学生の皆さん向けに、アイデア募集コンテストを行いました。題して、「就活パラドックス〜あなたがつくるフォトアルバム〜」。第1回目のテーマは、「これまでにない新しいサークル活動を考えてください」。選考の結果、よかった作品の制作者には、パラドックス・クリエイティブが掲載している、リクナビの「フォトアルバム」というコンテンツをジャックしてもらおうというものです。優秀作品に選ばれた方に実際にジャックしてもらいました。

http://www.rikunabi2007.com/RN/cgi-bin/KDBG00800.cgi?SEDAI_CD=07&KOKYAKU_ID=1949843002&MAGIC

企画の意図はというと、この「フォトアルバム」というのは、本来、企業の情報を写真でアピールするためのページ。けれどそこは、「パラドックス・クリエイティブ」。逆説という社名どおり、採用における広報も常識を覆す新しいカタチを模索できないかと思い、この1画面を学生の皆さんと一緒につくっていこうと考えてみたというわけです。さて、それではさっそく優秀作品を発表したいと思います。選ばれた方、おめでとうございます!

◎優秀作品(今回は3作品掲載!)

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新しいサークル名 「商店Guy。」

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とある街。先日オープンしたショッピングセンターに臆することなく賑わう、長年続く温かい商店街があります。派手さはないけれど人情味溢れる店々。それらを営む従業員の中から厳選された男性で結成されたサークルが、商店Guy。です!彼らの使命はこの商店街を中心とした地域の活性化と情報発信です。それぞれの店舗の仕事と並行してさまざまな活動を行います。週に一度集まり、どうすれば商店街をより素敵なものにできるか、話し合います。敬老の日、父の日、母の日、クリスマス、選挙といったイベントではそのPRをします。またフリーペーパー「Shoten-Guyど」を隔週で発行します。ここでは話題の店の特集や割引クーポンはもちろん、不審者情報や交通情報なども掲載して、人々の情報共有と治安の向上を図ります。とにかくその商店街を営む方々とそこに来てくださるお客様のために商店Guy。は活動するのです!他にも色々あります。どこかの店がセールをやる場合、その事前告知と当日の呼び込みをします。きっとあちらこちらで彼らのポスターを目にするでしょう。商店街にいつも流れている、気がついたら覚えてしまっていたそのBGM。商店Guy。はあわよくばCDをもリリースするかもしれません。その街に住む人々のためならば、商店Guy。の活動範囲は無限です。さてミス○○や○○ガールといった女性がPRする場面が多い中で、なぜ"Guy"なのかというとその理由は商店街の客層にあり、大きく二つ挙げられます。ひとつは、商店街はおばさま方が非常によくご利用になるからです。おばさま方を虜にするような素敵な笑顔の男の子は、是非ポスターのモデルに起用したいと思います。もうひとつは商店街と最も遠い距離にある若い男性の目を、こちらに向けるためです。実はこのサークルに入るには面接があります。しかし決して整った顔立ちである必要はありません。ただし心のイケメンであること、そして何よりもこの商店街を愛していることがサークルに入る条件です!自薦他薦は問いませんから、自ら動こうとはしない隠れた逸材も「お姉ちゃんが勝手に応募していた」などというきっかけで入ることが十分あります。知り合いが商店Guy。に受かった。そんなことがあれば、きっと彼らも商店街に興味を持ち始めるに違いありません!商店Guy。の人数は10人前後、年齢不問。サークルの任期は1年です。小売業の冷え込む2月と8月に分けて交代式を行います。たとえば2月に5人が卒業して、また新たな5人が加入します。すると2月加入の5人は、先輩5人と共に半年間活動します。そしてその先輩5人が8月に卒業すると、また新たに5人入って来ます。商店Guy。は半年ごとにメンバーが替わります。そうすることで新鮮味を保ち、そしてより多くの男性に街の人のために活動する経験をしてもらうことができます。また商店Guy。は「Shouten-Guyど」の広告費で運営されます。街の人々の負担はありません。ネットの時代だからこその地域密着アイドルグループ!彼らの活躍により、その街はきっとずっと元気であり続けるに違いありません。

制作者 八百屋さん

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●新しいサークル名 「Shammy Rummy」

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三味線とダンスの融合サークル。日本の伝統的な音楽もやりたいけれど、洋楽も大好きで、音楽が流れると体を動かさずにはいられない人たちの集まりで、世の中の人の笑顔と、自分の仲間たちの笑顔、そして世界平和という大きな夢を活動目的としている。和を代表する三味線を弾きながら、HIP HOPやジャズダンスの要素を取り入れ、踊る。曲目も、伝統的な唄からROCKやPOPS、ワールドミュージックまで多岐にわたる。3ヶ月に1回を目標に発表会を開催するが、その間にもライブハウスやクラブ、市の公民館に出かけていって出演したり、野外ゲリラライブを決行したりもする。もちろん、着物のままでは踊ることができないので、服装は人それぞれ。三味線をやっている友人が、「三味線は演奏が終わった瞬間絶対に動いちゃダメなんだけど、私も発表会でジャズダンスみたいにカーテンコールがしたい!」と言ったのがきっかけ。動いてもよいためには、動くルールをつくるしかない。そこで三味線という「静」の要素とダンスという「動」のコラボレーションサークルが発足した。サークル名のShammyには革、という意味があり、三味線の「シャミ」と革をかけている。Rummyとは「奇妙な、おかしな」という意味があり、オリジナルであることを示している。

制作者 komariさん

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●新しいサークル名 「食わず嫌いを食す会」

サークルのメンバーの一人(「クライアント」とする)が選んだ「食わず嫌い」のものについて、 残りのメンバーが調査・情報収集をする。後日調べた情報を持ち寄り、プレゼンテーション(報告会)と意見交換を行う。クライアントは、自分が最も興味をひかれた情報を提案したメンバーを選ぶ。選ばれたメンバーは賞品(または賞金)をもらう。●食わず嫌いのものは食べ物に限らず、物・事・人物・概念・出来事など幅広く扱う。●クライアントは交替で選ばれる。●サークルの目的は、ただ単に食わず嫌いのものに対する興味を得たり、賞金を得ることではない。 調査活動・報告会を通じて、ある物事に対する多面的な分析・議論を経験することが最も大事な側面である。●「嫌いなものに対して、クライアントがどうしたら興味を持つだろうか」ということを考えるにあたって、 調査員は対象物だけでなく、クライアント自身の性格や内面にも迫る必要がある。 この調査活動によって、人間観察・プレゼンテーション能力の向上を図ることができる。

制作者 Bon.さん

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優秀作品に選ばれた方は、1/5までフォトアルバムを1コマジャックします!
フォトアルバムは、こちら。

http://www.rikunabi2007.com/RN/cgi-bin/KDBG00800.cgi?SEDAI_CD=07&KOKYAKU_ID=1949843002&MAGIC

ちなみに、優秀作品に選ばれた方がジャックした画像のテーマはこんな感じです。
●八百屋さん
文字通り、「商店Guy。」が活躍する場、商店街の画像でジャック!
●komariさん
猫がとっても好きなので、お気に入りの猫の画像でジャック!
●Bon.さん
『パラドックスって何だろう?』をテーマにした画像でジャック!
ちなみにBon.さんから画像の意図も寄せられていますので掲載させて頂きます。
「就職活動では、さまざまな企業のさまざまな理念と出会います。 それは、改めて自分の価値観を見つめなおすきっかけになります。 「PARADOX」という概念も、その一つでした。 「常識を疑い、新たな価値観で世の中を豊かにしていく=パラドックス・クリエイティブ」 単なる「ひねくれ(アマノジャク)」では世間に受け入れてもらえない。 既存の常識に疑問を投げかけつつ、新たな価値観の提案をするとはどういうことなのか・・・? 「パラドックス・クリエイティブ」という企業の理念と出会って 自分が感じたこと・考えたことを画像化してみました」

優秀作品に選ばれた皆さん、ありがとうございました!

◎講評

●「商店Guy。」

10人前後の男性たちが、商店街を盛り上げていく。その設定に新しさが見られました。ネーミングも、勢いがあって語呂もいいですね。企画内容はとても具体的で、活動内容はもちろん、メンバーの交代時期まで、明日からでもすぐに始められそうなほど完成されています。企画を立てる上で、具体的かどうかはとても重要なポイントです。商店Guy。がいる街は元気であり続けるというハッピーな落とし所もよかったです。きっと、“八百屋さん”は情熱的な心の持ち主なんでしょう。是非、商店Guy。を実現してほしいですね。

●「Shammy Rummy」

組み合わせが新しいですね。三味線とダンス(HIP HOPやジャズダンス)。これって、伝統的日本文化と西洋文化の組み合わせでもあり、静と動の組み合わせでもあります。新しいモノって、既存の概念と概念の組み合わせだったりもします。しかも、その組み合わせが意外なモノほど、新しいモノが生まれる可能性があるんじゃないかと思います。その組み合わせの面白さと、実際のシーンがイメージできてぜひ観てみたいなと思いました。ネーミングは、コンセプトはよくわかりますし、語呂もいい感じですが、活動内容とリンクできると尚いいかと思います。

●「食わず嫌いを食す会」

物事をいろんな側面から検証することは、広告づくりにおいてもとても大切なこと。その視点を丸ごとパッケージにしたようなアイデアが斬新だと思いました。冷え切った夫婦がそれぞれ旦那(奥さん)の良い面をプレゼンしあう、そんな企画も実現したら、おもろいかもしれません。よい企画は発想やイメージがどんどんふくらんでいきますね。サークルタイトルもいろいろ考えられると思います。誰かレーズンの良い側面を、僕にプレしてほしいと思います。

●全体の講評

初めての試みだったのでどんな作品が集まるかこちらもドキドキしていましたが、なかなかの力作揃いでした。優秀作品に選ばせて頂いた作品と残念ながら次点にとどまってしまった作品を比べてみると、既にありそうなものだったり、「新しさ」への共感性や納得度が足りなかったのかなと思いました(今回は優秀作品のみの掲載とさせて頂きます)。

07年卒業予定の新卒者のみ対象となりますが、今後も「就活パラドックス」を展開していきますので、どうぞお楽しみに!次回は2006年1月上旬に、リクナビからエントリー頂いた方に課題をお送りします。よろしくお願いします。

パラドックス・クリエイティブ 新卒採用チーム

Posted by paradoxparadox on 12 月 28, 2005 at 02:14 午後 カテゴリー: 就職活動もパラドックス | | コメント (0)

2005/12/16

12/13 クリラボ番外編〜たのしい人生パーティー〜

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ガタガタガタガタガタ……私、こういうのダメです。生まれつきダメです。年甲斐もなく足がふるえ、メンバーの失笑をさらいました。「たのしい人生パーティー」。リクルートさんの社内コンテストで、優秀なものを表彰する会。田島がこさえたアキュラホームさんの原稿がめでたくグランプリをいただいたのです。広告業界の重鎮様たちもかけつけてくれました。帝国ホテルでお酒を片手に、と田舎育ちで野山を駆けめぐっていた私にはまったく似つかわしくない状況。でも他に表彰していた方も、以外と浮いている方が多かった(失礼)ので、そんな方々と仲良しになれたことが収穫です。そしてそのまま夜の銀座へ。盛大に受賞を祝っていただいたのでした。みなさん、ありがとうございます。


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グランプリに輝いた「アキュラホーム」さんの原稿。どんぶり勘定など、住宅業界の古い慣習に疑問を抱き、「適正価格の家」を世の中に広めようとするベンチャー企業。今年のTCCにポスターのほうが掲載しています。(右の画像は新卒採用向けのWEB企画。リクナビ2007でご覧になれます)

ちなみにこのリクルート社のコンテストの受賞作は12/26(月)〜28(水)まで、リクルートG8ビル・1Fのクリエイションギャラリー【人生広告展2005】で展示されます。

Posted by paradoxparadox on 12 月 16, 2005 at 11:09 午前 カテゴリー: クリラボ議事録 | | コメント (0)

2005/12/07

12/6 クリラボ

いよいよ本格的な冬の到来を感じる今日この頃ですが、最近のクリラボは熱いです。今日はカメラマンの井手康郎さんが作品集を手に自身の売り込みに来てくださいました(www.idea-ide.com)。●作品はもちろんですが「人を撮るのが好き。人を撮影するときはその人の背景をきちんと理解してからでないと撮りたくない」というスタンスが、人をテーマにした仕事の多い、弊社としてはすごく共感できました。ちなみに井手氏、モノを撮影するときも人と同じように会話しながら撮るのだとか。●また、制作ピーク時を乗り越え、さまざまな制作物も登場。若手野澤が挑む下着広告のブランディングは、コピー、デザインともに目をみはるものがありました。写真は展示会で貼りだしたポスター。ハートマークのブランディングが成功することを祈っています!(タジマ記)

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Posted by paradoxparadox on 12 月 7, 2005 at 01:00 午前 カテゴリー: クリラボ議事録 | | コメント (0)

2005/12/06

11/22 クリラボ交流会

楽しみにご覧いただいている方々、ブログの更新が遅れてすみません。11月22日のクリラボはリクルート・メディア・コミュニケーションズから5名のディレクターが道場破り的に参加。お互いの最近の制作物を見せ合い、意見交換を行いました。ふだん自社内だけの制作物を見ていると、「制作コード」がパターン化してきてしまうような気もするのですが、外からの刺激を受けると、ああそんな考え方もありか、と自ずと視野が広がるのでした。その後、ゲストの方々とはいきつけのそば屋へ。クリエイティブはもちろん、なぜか42.195㎞という道のりについて熱く語り合ったのでした…。(タジマ記)

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まずはPd大澤から新しいイベントの広告「キャリアラウンジ」を発表。いま都内の電車で中吊りになってます。



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つづいてゲストからも作品を発表。優れたクリエイティブにパラドックスメンバーの目の色がピカリ

   
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どっちの色がいいかなあ?そんな検討もクリラボを利用します。Pd岩並芳夫氏の力作


■■クリエイティブ・ラボは毎週火曜日21:30〜開催■■
クリラボはパラドックスメンバーで新しいクリエイティブを考える社内研究所。チマタの広告をもちよったり、最近の制作物についての意見交換を交わしたり、プロダクト商品を考えたり、さまざまな表現手法を模索中。クライアントさま、ブレーンさん、社外の方にもフルオープン体制です。参加ご希望の方は田島([email protected])までご一報を。ちなみにこの場を通しての案件依頼も歓迎です。スタッフみんなでアイデアを絞ります。

Posted by paradoxparadox on 12 月 6, 2005 at 03:23 午後 カテゴリー: クリラボ議事録 | | コメント (0)