「挑戦、敗北、挑戦の日々」
パラドックスの近所にある表参道ヒルズを設計したのはご存じ、
世界の安藤忠雄。
この本は2001年に安藤忠雄が
母校、東京大学で講義した内容で、
もう1冊、「建築を語る」という、
同じく東京大学で講義した内容の本の続編です。
こんな巨匠でも今だにコンペでは連戦連敗なのだそうです。
負け続けることの中でから彼が何を学び、
そしてそれでもまた挑戦し続けることの理由を、
安藤忠雄が熱く語っています。
学生を前にしての講義の熱気が、
ビンビン伝わってくるかのようです。
世界の有名な建築物の解説はもとより、
コンペに参加し、ボツになってしまった設計案についても、
詳細に解説され、その敗因も本人から語られています。
例えば、97年にリニューアルした京都駅の
コンペ時に出した設計案などが収録されています。
あとがきで安藤忠雄はこんな事を言っています。
「どれだけ力を尽くしたところで、大抵の場合は報われない。だが、挑戦は決して無
駄ではなかったと思っている。(中略)モノをつくる、新たな価値を構築するという行
為の大前提が、この戦い、挑戦し続ける精神にあるように思う。」
安藤忠雄の熱いメッセージに、撃たれてください。
(ふかきょん)
Posted by paradoxparadox on 8 月 31, 2006 at 07:21 午後 カテゴリー: ぶっくりちまくり | Permalink
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