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2006/07/26

想像を創造する会社の創造物。


じつは、わたくしこういうものです


448087332509_scmzzzzzzz__3ないもの、あります

「クラフトエヴィング商會」という会社をご存知ですか?
ひとことで言えば「想像を創造する会社」です。

今回ご紹介するのはその中の一つの創造物である、
「じつは、わたくしこういうものです」という本。

これは、架空の職業を紹介した本。

例えば「果実鑑定士」。
実がなるまえの果樹を見て、いくつの実がなるかを鑑定する職業。

例えば「ひらめきランプ交換人」。
マンガなんかではひらめいたときにランプがピカーン!と光ますよね。
そのランプが古くなると、ひらめきにくくなる。
そんなときに新しい「ひらめきランプ」に交換してくれる職業。

といった具合です。

それぞれに、ちゃんとその職業の人が登場して、
仕事の内容やヤリガイ、難しさなどを語るという形式で書かれています。

暑い日に、クーラーの効いたカフェのソファーに腰掛けて、
暖かいコーヒーを飲みながら読みたい。そんな本です。

「クラフトエヴィング商會」では他にも、
「ないものあります」という本なんかも創造しています。

これは架空の商品の紹介本。

例えば「堪忍袋の緒」。
これが切れたときに取り替えるスペアを紹介しています。

例えば「転ばぬ先の杖」。
もっていると、転ばないんですって。

ちゃんと商品の写真もついているし、詳細なスペックもわかる。
へ~、これってこんな形してたんだぁ・・・なんて新たな発見があります。

こんな魅力的な想像を創造する「クラフトエヴィング商會」。
他にもいろいろ創造していますので、
是非一度お手にとってみてください。

きっと、少し幸せな気分になれますよ。

[くっつん]

Posted by paradoxparadox on 7 月 26, 2006 at 02:49 午後 カテゴリー: ぶっくりちまくり | | コメント (0)

印刷ワンダーランド

Kodama_2最近よくパラドックスでみかけるおじさま「こだま印刷の桜田さん」が、表面加工印刷についてクリラボでレクチャーしてくれました。

表面加工というと、艶を出したりという技術がよく知られていると思います。だけど、それだけではないんです。ホログラム加工であったり、肌触りがしっとりとしたマット調やサテンにする加工だったり、表面が鏡のようになる加工だったり、印刷された面をこすると香りが出る加工だったり、表面が盛り上がる発砲加工だったり、表面をスクラッチできる加工だったり、抗菌されていたり、手の温度によって絵が浮かび上がってきたり、ホワイドボードになったり・・・!

表面加工技術って、まさに印刷のディズニーランド。次から次と、あらゆる技が繰り広げられていく感じ。

印刷とひとくくりに言っても、その奥は果てしなくひろーく、ふかーいのですね。パンフレットやツールを作る時に、こういうこともできるんだという知識を持っていれば、アイデアの幅も広がるし、たくさんのヒントがそこに埋まっているような気がしてわくわくします。

印刷の可能性に想いを馳せつつ、桜田さんから頂いたビールをおもむろに傾けつつ、表参道の夜は静かに過ぎてゆきました。

※ちなみにわたしは手の温度が低すぎて、いくらやってもその下にある絵を拝むことはできませんでした・・・。(いわあや)

Posted by paradoxparadox on 7 月 26, 2006 at 02:43 午後 カテゴリー: クリラボ議事録 | | コメント (0)

2006/07/14

「触れる」

情報はインターネットから。連絡はメールで。

ここ数年は実際の現物に触れる事もなく、
行ったつもり、見たつもり、食べたつもり。
会ったつもり、話したつもり。つもりつもりつもり…
がつもりつもっているように感じます。

そこで本の紹介です。

1991年にロンドンで開催された
「ヴィジョンズ・オブ・ジャパン」展のカタログ。

プランニング、写真、デザインはアートディレクター矢萩喜従郎氏。

A. 日本文化を伝えるテキスト。
B. 開くと12メートルに及ぶ経本折りの日本紹介写真集。
C. 日本文化に触れられる現物貼り込みつき写真版。
の3冊セットの豪華本になっています。

見る、読む以外に物に触れる気持ちよさを気づかせてくれる1冊です。

もっぱらニュースはインターネットからになってしまった私ですが、
今度の週末は久しぶりに新聞を開いてみようと思います。
あのインクの香りを嗅ぎたくなりました。(宮川)

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Posted by paradoxparadox on 7 月 14, 2006 at 09:26 午前 カテゴリー: ぶっくりちまくり | | コメント (0)

2006/07/03

鵜久森さん勉強会

パラドックスでは数ヶ月に一度勉強会を開き、刺激だったりヒントだったりと、日々の仕事では得られない色々なものをもらっています。6月は、これまでにモスバーガーや明星大学、無印良品などの広告を手がけてきた、パイロンの鵜久森徹さんをお招きしました。

最近、「無印良品のふしぎ」という本を出版し、さまざまなコミュニケーションを開拓している鵜久森さん。クライアントとのおつきあいの仕方や、仕事のひろげ方、コピーの生まれた経緯など、あれこれと興味深いお話を伺うことができました。

月に何十本ものお仕事を並行しているということで、かなり大変な毎日を送っていると思うのですが、根っから仕事が好きで自然体にやっているから特に苦痛と感じることも、またスケジュール管理が大変になるということもないそうです。とは言え、遊ぶことも大好きだから、オンとオフのバランスもうまくいっているそうな。まったく、うらやましい限り・・・。

勉強会後は、鵜久森さんを囲んで、近くの飲み屋でまったり飲み会。勉強会とはまた違い、お酒を片手にいろんな会話が生まれた夜でした。鵜久森さん、どうもありがとうございました。

Muji_2 無印良品のふしぎ

※「無印良品のふしぎ」は、無印の商品たちにさまざまな角度から鵜久森さんがツッコミを入れ、商品担当者とのインタビューをふまえて、解釈をしていくという内容です。ほのぼのと、しかし時に厳しく、独自の視点で展開していきます。他にはそうない、ゆかいなつくりになっているので、無印良品フリークの人も、たまにお世話になっている人も、最近無印とはご無沙汰な人も、新しい発見ができると思います。ぜひ読んでみてください。

[いわあや]

Posted by paradoxparadox on 7 月 3, 2006 at 05:55 午後 カテゴリー: クリエイター | | コメント (0) | トラックバック (0)